岩手県中央部の名だたる温泉9ヶ所をめぐる旅。ほとんど温泉ハントのようでしたが改めて日本の温泉文化の懐の深さを実感する旅でした。
一方で閉鎖となっている宿も散見されます。経営する側の悩みは人手の確保ではないかと思いますが、是非息長く続いてほしいと思います。
(今回各宿湯舟の写真は基本公式ページから引用しています)
2回目は3日目花巻温泉からスタートです。
1回目の記事はこちらからどうぞ。
3日目
- 宿をチェックアウト後、車で5分の花巻温泉も楽しみました。
- いくつかのホテルが集合した造り。その中央のホテル花巻の「花巻の湯」を楽しみました。
- 浴場の入口前は別のホテルへの渡り廊下、通称「バラの小径」でホテルの歴史を伝える展示や泡の上がる水の演出などがあり、ちょっとした休憩スペースになっています。
- 湯舟も露天も広くサウナもある浴室
- 泉質は良くも悪くも普通ですが、濃厚な温泉のほどよい箸休め?
- 10時過ぎで人も少なく、テトは露天でボーっと至福の時間を過ごしました。
- 温泉を出て今日は観光も。宮沢賢治記念館に向かいます。
- 記念館前にある「山猫軒」でランチ
- 実のところテトは宮沢賢治ファンで憧れのレストランでした。
- 店の前には「注文の多い料理店」の一節
- 西洋へのあこがれもあった賢治に因んでカツカレーをチョイス
- カリっと揚がったカツにほどよいとろみのカレーが懐かしくも美味しい!
- 丘の上にあり周囲の景色もすばらしい。
- 食後は記念館へ。37歳の生涯に産みだした文学に限らない多様な世界を知れました。
- 一つの童話の中にも多様な世界が見え隠れする宮沢賢治。一番テトが羨ましいのはその表現力でしょう。賢治の感性では実際見えていたとか?
- 再び温泉巡りに戻り宿泊地へもう少しのところにある大沢温泉に伺います。
- 実は宮沢賢治ゆかりの温泉でもあるとのこと
- 混浴の露天「大沢の湯」ひろびろとした湯舟の眼前に川の流れの景色が広がります。
- アルカリ性の美肌の湯でかけ流し源泉。清流の景色を見ながら浸かると天に昇る気持ちです。
- 女性専用の露天風呂もあり。
- 男女別の内風呂は薬師の湯
- レトロなタイル張りで時代を感じながら良質の湯を楽しめます。
- 今夜の宿は鉛温泉「藤三旅館別邸 十三月」。全室かけ流し半露天付きスイートルーム
- 藤三旅館は歴史を感じる名湯で有名ですが、湯治地帯を抜けてたどり着いた別世界の趣きです。
- 山奥にこんな贅沢な寛ぎの空間を実現したことに感動します。
- まずは本館の温泉を楽しみます。
- 川に手が届くような桂の湯
- そして昔の風呂文化をそのまま今に残す白猿の湯(混浴)
- 立ったまま入浴するスタイル。足元湧水の正真正銘のかけ流しでトロっとした上質の湯とその歴史を全身で楽しめます。泉質はアルカリ性で美人の湯系統。
- 足をかける場所も少ないのでよじ登って出入りする感じ。女子専用時間帯以外は女子が利用するにはちょっと勇気がいるかもしれません。
- 十三月の宿泊では18時まで専用のバーで川を眺めながら生ビールや日本酒、焼酎などフリードリンク飲み放題で楽しめます。
- ビールもプレモルで湯上りの一杯がうれしい。
- 夕食も丁寧に作りこんだ料理の数々が提供。
- メインは「毛ガニと白身魚の溶岩蒸し」。量でなく味で勝負の心意気を感じる一品です。
- 山海の幸を堪能しました。
- 夕食後一休みした後は部屋の半露天をゆっくり楽しみます。
- 大きな扉を開け放ち夜の空気を吸いながら酒を片手にゆっくりする極上の時間
- 朝もチェックアウト11時なのでゆっくり楽しみました。
- 旅の最後の立ち寄り湯は夏油温泉「元湯夏油」
- 最後5キロはすれ違い困難な山道で思った以上の秘湯でした。
- 今回「湯ったりお弁当プラン」を利用(要予約)
- 個室を使え、浴衣・バスタオル・タオルが付いているので熱い湯に浸かるのにとても助かりました。
- 冷房はないものの気温も27度程度(北上は32度)。窓を開け放ち扇風機をかけると「田舎の夏」を感じられます。
- ランチは別室でいただきます。
- 素朴な味。ひっつみ鍋でほっこりします。田舎へ帰ったよう。
- 食後は露天風呂から回ります。
- いかにも湯治場の雰囲気を湛えた建物の間が通り道
- 露天は川べりにあるので坂を下ります。
- 温泉通に有名な「大湯」から
- 足元湧出で完全にかけ流しの稀有な風呂
- 今日は温度が48度以上もあり、さすがにテトも入れず「かけ湯」で楽しみました。(テトは草津の45度も入ります。。)
- 泉質はほぼ中性ですがこってりとした大地の力強さを実感できる湯です。
- 浅い青色に輝く流れを眺めながら風にあたります。
- ただしアブが出るので注意!(注意してもどうしようもないですが)
- 別な場所の「真湯」
- こちらは熱い湯にゆったり浸かれ、周囲の緑の中じっくり楽しめました。
- 露天は混浴が大半ですが、女性専用の時間帯や専用の「滝の湯」もあります。
- 仕上げは内湯「子天狗の湯」
- 風呂の後は部屋で1時間ほどかけてゆっくり汗を引くのを待ち身支度を整えました。
- レンタカーを無事返却し、予定の新幹線の1時間前に北上駅到着
- 喫茶コーナーもないので閉店後の駅そばスペースで時間待ちをしました。
- 帰りの新幹線の車窓から夕陽を見ながらビールで乾杯
- 今日のやまびこには車内販売も乗っていてビールを追加購入。内容の濃かった温泉巡りを思い起こしながら旅を締めくくりました。