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10年以上も前ですが会社の50歳リフレッシュ休暇に一念発起してアフリカ南部の旅行を決行。カラハリ(南ア)、オカバンゴ、チョベ(ボツワナ)でサファリ、最後にビクトリアフォールズを回りました。「人生観が変わる」ことはなかったものの日本の日常とは全く違う世界が広がり想定外の発見があったのも確かです。今で印象に残っていることにフォーカスして書き記したいと思います。
Part2は湿地帯が続き動物たちの本来の姿を観察できるボツワナのオカバンゴを訪ねます。
オカバンゴ
オカバンゴはボツワナ北部に広がる世界最大の内陸デルタと言われています。遠くアンゴラで雨期に降った雨が流れ込みこの地域で地表を覆ってデルタを形作り最後は内陸で蒸発し独特の景観をなしています。この地域には客数を限定した高級サファリリゾートが点在し筆者が泊まったのもそのうちのひとつでした。行き方はただひとつ、近郊の飛行場からセスナで行くのみ。荷物もソフトカバーのバッグひとつ限定。初めて体験するセスナから見る景観は荒れ地の中に緑や川が点在しアフリカの大自然を凝縮したような世界でした。1時間ほどのフライトでセスナは草原を四角に整地しただけの土の滑走路に着陸。大自然の世界の只中に放り込まれたのでした。(3枚目の写真の右上の切り込みのようなスペースが滑走路!)




オカバンゴフライトのセスナ機
定員一桁のセスナ機に乗ったのは生涯初めての体験でした。パイロットの他乗客は我々2人とホテルの従業員1人。他にワイン2箱などいくつもの段ボールに詰めた物資が積み込まれます。隔絶された場所にあるリゾートで物資補給も飛行機が唯一の手段。この日我々の他に14人の団体がありそのために大量の物資が積まれたようです。リゾートは基本オールインクルーシブでビールやワインも飲み放題ですが、「あるだけ」飲み放題。滞在中いい気になってワインを飲みまくっていましたが3日間補給が無かったらしくだんだん酒の提供が控えめになりました。長くいるよしみで「ワイン1本部屋に頂戴ね」とかいって確保し何とか3泊飲み繋いだのでした。
従業員も基本住み込み。リゾートは川に面していますが、従業員宿舎は陸側に固まって建物が立っているのが見えます。聞いたところでは勤務は数か月単位でのローテーション。仕事ながら大変なものだと思います。


オカバンゴのゲームドライブ
前半2日はアメリカ人の団体14名と我々で2台のサファリカーに分乗して回ります。それぞれの車の前列左の席は後述する団体リーダー夫妻の指定席。序列が決まっていたのはアメリカらしくツアーの契約条件なのでしょうか?
サファリカーは荒野を爆走。次々と野生動物の群れが現れ我々を楽しませてくれます。
シマウマを狩った若いライオンの群れ、おこぼれを狙うジャッカル、悠然とたたずむキリンや象、こちらの様子を伺うヌーの群れ、それら生命の営みに接すると大自然の中ではわれわれ人間個人がいかに小さいかを実感させられます。








オカバンゴのカバ
リゾートのコテージはカバの生息する川に面して建ち、朝は象がコテージの周囲で木の葉をむさぼるなど野趣満点の環境。季節が良かったこともあり3泊の滞在の間に沢山の動物に出会えました。一番印象に残ったのはコテージ前に生息するカバ。夜間は陸に上がり周辺の草を食べるということで外出禁止なのですが、夜本当にコテージの周りで笑い合っているのには驚きました。カバの鳴き声は笑い声に聞こえるんです。喪黒福造みたいな感じですが。

マプラ・ロッジ(オカバンゴリゾートホテル)
この辺のリゾートは収容人数15~20人程度のものが多く、朝夕のゲームドライブで一緒になるばかりでなく食事も大テーブルで一緒に取ります。リビングは全体がテラスになっていて解放感抜群!目の前は湿地で運河のようになっています。ふと見上げればバーの上の木にはふくろうがとまっていたりします。





部屋は最高におしゃれですがグランピングのような造り。朝顔を洗っていたりすると目の前まで来ていた象の子供と目が合ったり。。


筆者が泊まった同じ日に到着した14名のアメリカ人団体。いかにもインテリ金持ちといった風情のいかめしい顔の老人とセレブ風の奥さん夫妻がリーダーでWEB応募に集まったというメンバーもほとんどが引退組の医者など裕福な老人でした。そこに場違いな日本人2人の参加でしたがそこはアメリカ人。米国在住時の話など持ち出しながらコミュニケーションを取り仲間に入れてもらいました。コツは自分なりの意見を持ち積極的に話すこと、これで尊重してくれるようになります。団体の中で比較的若い女性が一人で参加しており、昼間にガイド案内の下カバの住む川に船を出し一緒に釣りを楽しみました。ガイドによると食べられる魚はいないとのこと。実際獰猛な食べられない魚が次々あがります。しかし釣りなど初めての筆者だけティラピアを3匹釣り上げました。この魚はその夜の食卓に上がり一口ずつですが皆に分配されました。もともと質素なメニューなのでその中で立派な一品。かのリーダーが筆者のところにお礼を来る一幕もあって団体が我々も入れてひとつになった瞬間でした。


オカバンゴでのボートクルーズ
ツアー客は大抵2泊で次の目的地に行きますが、我々はこのリゾートに3泊。中2日目はアジア系の若いカップル2組と一緒でしたが夕方のサファリはわれわれだけボートクルーズを選びました。野生の王国とは言えここは浅い湿地地帯。「ワニいるの?」とガイドに問いかけても「いるわけないじゃん!」といった会話。小さいカヌーで細い水路を静かに進むと小さなカエルや水鳥がいるくらいで昨日までの興奮状態が嘘のような静かな時間が過ぎていきます。葦の間を抜けて広い水たまりに出ると真っ赤な夕焼け。向こうの方にはカバが、と思うとなんだか大きな口を開けて騒いでいるようす。目の前に水を切った跡がツーっと伸びていきます。「やばいワニだ!」ワニに向かってカバは大騒ぎ。ガイドによれば小さなワニで我々に危害はありませんでしたが、そうこうするうちにカバが今度はこちらに向けて威嚇している模様。さすがのガイドもボートの上で身をかがめ、カバの落ち着くのを待ちました。後にはアフリカならではの最高の夕陽!オカバンゴはあくまでサプライズを用意してくれるようです。



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次回Part3は動物が豊富なチョベを経て壮大なビクトリアフォールズで旅を締めくくります
