オカバンゴ旅行記|カバが深夜に笑う湿地帯のサファリ体験(南部アフリカ手配旅行Part2)

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10年以上も前ですが会社の50歳リフレッシュ休暇に一念発起してアフリカ南部の旅行を決行。カラハリ(南ア)、オカバンゴ、チョベ(ボツワナ)でサファリ、最後にビクトリアフォールズを回りました。「人生観が変わる」ことはなかったものの日本の日常とは全く違う世界が広がり想定外の発見があったのも確かです。今で印象に残っていることにフォーカスして書き記したいと思います。

Part2は湿地帯が続き動物たちの本来の姿を観察できるボツワナのオカバンゴを訪ねます。

◆ オカバンゴとは

オカバンゴはボツワナ北部に広がる世界最大の内陸デルタと言われています。遠くアンゴラで雨期に降った雨が流れ込みこの地域で地表を覆ってデルタを形作って最後は内陸で蒸発し独特の景観をなしています。この地域には客数を限定した高級サファリリゾートが点在し筆者が泊まったのもそのうちのひとつでした。

行き方はただひとつ、近郊の飛行場からセスナで行くのみ。荷物もソフトカバーのバッグひとつ限定。初めて体験するセスナから見る景観は荒れ地の中に緑や川が点在しアフリカの大自然を凝縮したような世界でした。

オカバンゴ行きセスナ機の操縦席
定員一桁のセスナ機。操縦席の近さに驚かされる。
オカバンゴ湿地帯を上空から見下ろした景色
アンゴラからの水が作る巨大な内陸デルタを空から眺める。
オカバンゴの原野に整地された土の滑走路
草原を四角く整地しただけの滑走路に着陸する非日常体験。
オカバンゴの土の滑走路に降り立つセスナ機
大自然のど真ん中に着陸した瞬間。旅の本番が始まる。
オカバンゴの荒野に暮らすイボイノシシの親子
滑走路近くで出迎えてくれたイボイノシシの親子。

◆ セスナ移動の体験

定員一桁のセスナ機に乗ったのは生涯初めての体験でした。パイロットの他乗客は我々2人とホテルの従業員1人。他にワイン2箱などいくつもの段ボールに詰めた物資が積み込まれます。

サファリカーに荷物と共に乗り込む様子
物資と一緒にサファリカーでリゾートへ向かう。
オカバンゴのリゾートを上空から望む景色
上空から見た高級リゾートの全景。

隔絶された場所にあるリゾートで物資補給も飛行機が唯一の手段。この日我々の他に14人の団体がありそのために大量の物資が積まれたようです。

リゾートは基本オールインクルーシブでビールやワインも飲み放題ですが、「あるだけ」飲み放題。滞在中いい気になってワインを飲みまくっていましたが3日間補給が無かったらしくだんだん酒の提供が控えめになりました。 従業員も基本住み込み。リゾートは川に面していますが、従業員宿舎は陸側に固まって建物が立っているのが見えます。勤務は数か月単位でのローテーションとのこと。

◆ オカバンゴのゲームドライブ

筆者が泊まった同じ日に到着した14名のアメリカ人団体。いかにも インテリ金持ちといった風情のいかめしい顔の老人とセレブ風の奥さん夫妻がリーダーでWEB応募に集まったというメンバーもほとんどが引退組の医者など裕福な老人でした。前半2日はこの団体14名と我々で2台のサファリカーに分乗して回ります。それぞれの車の前列左の席はリーダー夫妻の指定席。序列が決まっていたのはアメリカらしくツアーの契約条件なのでしょうか?

サファリカーで荒野を進む様子
アメリカ人団体と共にサファリカーで広大な荒野へ。

サファリカーは荒野を爆走。次々と野生動物の群れが現れ我々を楽しませてくれます。
シマウマを狩った若いライオンの群れ、おこぼれを狙うジャッカル、悠然とたたずむキリンや象、こちらの様子を伺うヌーの群れ。それら生命の営みに接すると、大自然の中ではわれわれ人間個人がいかに小さいかを実感させられます。

オカバンゴでこちらを伺うヌーの群れ
警戒しながらこちらを見つめるヌーの群れ。
食後に休む若いライオン2頭
狩りの後、満足げに休むライオンたち。
オカバンゴの草原を歩く象の親子
悠然と歩く象の親子。生命力に満ちた光景。
オカバンゴでこちらを見つめるキリン
長い首を揺らしながら興味深そうにこちらを見るキリン。
水を飲む若いライオン
サファリーの前で水辺で喉を潤すライオン。緊張感ある瞬間。
オカバンゴの荒野に佇むジャッカル
ライオンの獲物を狙って周囲をうかがうジャッカル。
オカバンゴ湿地帯に舞う鳥の群れ
湿地帯ならではの多様な鳥たちが水辺に集う。

◆ カバの生態と“笑い声”

リゾートのコテージはカバの生息する川に面して建ち、朝は象がコテージの周囲で木の葉をむさぼるなど野趣満点の環境。

水面から目と耳だけを出すカバ
夜になると笑い声のような鳴き声を響かせるカバ。

夜間は陸に上がり周辺の草を食べるということで外出禁止なのですが、夜本当にコテージの周りで笑い合っているのには驚きました。カバの鳴き声は笑い声に聞こえるんです。喪黒福造みたいな感じですが。

◆ マプラ・ロッジ(オカバンゴリゾートホテル)

この辺のリゾートは収容人数15~20人程度のものが多く、朝夕のゲームドライブで一緒になるばかりでなく食事も大テーブルで一緒に取ります。今回は14名の団体と一緒!そこに場違いな日本人2人の参加でしたがそこはアメリカ人。米国在住時の話など持ち出しながらコミュニケーションを取り仲間に入れてもらいました。コツは自分なりの意見を持ち積極的に話すこと、これで尊重してくれるようになります。

オカバンゴのリゾートの開放的なリビング
湿地帯を望むテラスリビング。ふくろうが木にとまることも。
オカバンゴリゾートのガイド
動物の生態を熟知した頼れるガイド。
リゾートでの夕食準備の様子
客にその場で取り分けてくれる。
オカバンゴリゾートのバー
スタジオジブリのセットのようなバーエリア
バーの上の木にとまるふくろう
リゾートの象徴のように佇むふくろう。
グランピング風のリゾートの部屋
朝、顔を洗っていると象の子供と目が合うことも。
コテージ前に現れた象の子供
部屋のすぐ前まで来る象の子供。非日常の瞬間。

リビングは全体がテラスになっていて解放感抜群。目の前は湿地で運河のようになっています。ふと見上げればバーの上の木にはふくろうがとまっていたりします。

部屋は最高におしゃれですがグランピングのような造り。朝顔を洗っていたりすると目の前まで来ていた象の子供と目が合ったり。

◆ ティラピア釣りと夕食

釣り上げたティラピア
筆者のビギナーズラック釣果
釣り上げたティラピア
ティラピアに目の色が変わったガイド。急いで筆者から取り上げた。
ティラピアのグリル料理
夕食に提供されたティラピアのグリル。皆で分け合った。
リゾートの夕食全体像
質素ながら温かみのある夕食。旅の思い出の味。

昼間にガイド案内の下カバの住む川に何人かで船を出し釣りを楽しみました。ガイドの話では食べられる魚はいないとのこと。確かに獰猛な食べられない魚が次々あがる中、釣りなど初めての筆者だけティラピアを3匹釣り上げました。この魚はその夜の食卓に上がり、皆に分配されました。かのリーダーが筆者のところにお礼を来る一幕もあって団体が我々も入れてひとつになった瞬間でした。

◆ オカバンゴでのボートクルーズ

ボートで細い水路を進む様子
静かな水路をゆっくり進む夕方のボートクルーズ。
水辺に集まるカバの群れ
夕暮れの水辺で目を出すカバたち。
夕陽の中で吠えるカバの群れ
ワニに向かって大騒ぎするカバ。迫力満点の光景。
威嚇するカバが鎮まるのを待つガイド
カバの威嚇が収まるまで身をかがめて待つ緊張の瞬間。
水面に残る夕陽の余韻
カバとの遭遇の後に広がった静かな夕陽。
水面の向こうに沈むオカバンゴの夕陽
湿地帯ならではの美しい夕焼けが一日を締めくくる。

3日目の夕方のサファリはわれわれだけボートクルーズを選びました。野生の王国とは言えここは浅い湿地地帯。「ワニいるの?」とガイドに問いかけても「いるわけないじゃん!」といった会話。小さなカヌーで細い水路を静かに進むと小さなカエルや水鳥がいるくらいで、昨日までの興奮状態が嘘のような静かな時間が過ぎていきます。

葦の間を抜けて広い水たまりに出ると真っ赤な夕焼け。向こうの方ではカバが大きな口を開けて騒いでいるようす。目の前に水を切った跡がツーっと伸びていきます。「やばいワニだ!」ワニに向かってカバは大騒ぎ。ガイドによれば小さなワニで我々に危害はありませんでしたが、そうこうするうちにカバが今度はこちらに向けて威嚇している模様。いつも余裕たっぷりのガイドも身をかがめて鎮まるのを待ちました。

後にはアフリカならではの最高の夕陽が広がりました。

◆ 次回予告

次回3回目は動物が豊富なチョベに向かいます。野生のヒョウとの出会いが感動的でした。
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